スーダンで中国人労働者達が武装集団に拉致されました。
残念な事件ですが、予兆は有りました。
南スーダンでは大規模ダムの開発が行われていますが、ダム建設で生じる環境破壊と
水没する地域住民への補償が進んでいません。
スーダンでは大きな河川は存在しダム建設には良好な地形が多数存在しますが、河川の周囲
を除けば耕作に適した土地は少ないのです。
すでに住民達の抗議運動が起きています、今年初めには中国企業の給水車が格安で
水を調達していると抗議運動が起きていました。
ダム建設作業員や工事用水により現地の水使用量は急増しているでしょう、中国の進出・援助は
常に中国労働者大量進出を伴っています、現地には金も技術も落とさない経済進出。
これが現地の水利権侵害と結びつけば、大規模な中国人排斥が起きる可能性がありますね。
ダムが稼働し灌漑や発電を開始できるまでには、短くても3~5年は必要です。
恩恵なし、害のみの状態が続くのです。
ダム建設はダム湖による水の蒸発を促進し河川の水量の低下が引き起こされます。
(中国は自国内でもダム建設で失敗しています、山峡ダムによる、水質悪化と下流地域の
渇水は有名ですね。)
スーダンを流れる川はナイル川にまとまりエジプトに流れ出る国際河川です。
スーダンと周辺国の対立は深刻な物になるでしょうね。
スーダンの河川開発は国内だけでなく国際的緊張を強化する、そしてその行為は中国人が
行う、スーダン国民も周辺国でもそう信じるでしょうね。
南スーダンで石油開発しているのも今では中国が主力です、石油パイプラインを通して
送り出される原油もその多くが中国に向かう。
実に危険な位置に中国は立っている。
参考資料:
武装勢力? 中国人労働者20人余り拉致 エジプト
http://sankei.jp.msn.com/world/news/120201/mds12020100420000-n1.htm
新華社電によると、在エジプトの中国大使館は31日、エジプト北部のシナイ半島のアリーシュで、コンクリート工場で働く中国人労働者ら20人余りが何者かに拉致されたと明らかにした。
AP通信はエジプトの情報当局者の話として、武装勢力がバスで移動中の労働者を人質にとったと伝えた。武装勢力側が、拘束されている仲間の釈放をエジプト政府に要求しているとの情報もある。
スーダンの中国企業襲撃事件:行方不明者の救出を要請
http://japanese.china.org.cn/politics/txt/2012-01/30/content_24506320.htm
スーダンで中国企業が襲撃された事件について、外交部の劉為民報道官は29日、安全を確保したうえで行方不明者の捜索・救出作業に取り組むようスーダン側を促したことを明らかにした。
劉報道官は「事件発生後、中国外交部 と現地大使館は直ちに緊急対応態勢を敷いた。外交部領事局長は29日、スーダンの駐中国臨時代理大使と緊急会見し、中国側人員の安全を確保したうえで、捜 索・救出作業を積極的に展開するよう促した。現在、スーダン政府は中国側行方不明者の捜索・救出に全力を上げている。同国に在留する中国人およびプロジェ クトの安全保護策も強化された」と述べた。
武装勢力が中国人20人超連行
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120130/t10015623731000.html
アフリカのスーダンで、中国の国有企業が進めていた道路の建設現場を武装勢力が襲撃し、中国国営の新華社通信は20人を超す中国人の作業員が連れ去られ、行方が分からなくなっていると伝えました。
国営の新華社通信などによりますと、スーダンの南コルドファン州で、28日午前、武装勢力が幹線道 路の建設現場を襲撃し、20人を超す中国人の作業員と警備に当たっていたスーダン軍の兵士9人を連れ去ったということです。工事は、アフリカなど海外での ダムや発電所のプロジェクトを請け負う中国の国有企業が行っていて、およそ30人の中国人作業員が働いていたということです。南コルドファン州は油田地帯 が広がる隣国、南スーダンとの国境に接し、新華社通信は、襲撃したのは去年7月に発足したばかりの南スーダン政権を支持する武装勢力「スーダン人民解放運 動」だという見方を示しています。アフリカ諸国との関係強化を進める中国は、石油開発などを通じてスーダンとの関係が深く、事件が起きた28日には、中国 共産党の序列4位で全国政治協商会議の賈慶林主席がスーダンのバシール大統領と会談しており、この場でスーダン政府は中国からの投資を保護すると約束して いました。
下記は英語ですが、同じ事件を現地のスーダントリビューンが配信した記事です
コメントやアンケートを見ると、反スーダン・南スーダン支持のメディアかもしれないですね。
Chinese company attacked in South Kordofan: SAF
http://www.sudantribune.com/Chinese-company-attacked-in-South,41436
January 28, 2012 (KHARTOUM) – The Sudan Armed Forces (SAF) on Saturday announced that fighters from the Sudan People Liberation Movement North (SPLM-N) launched an assault on the site of a Chinese construction company in South Kordofan.
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下記は同じスーダントリビューンの賈慶林氏に関する記事です。
南スーダンは石油パイプライン通過料が国際的相場にくらべバレル当り32ドルは高すぎるとして
スーダンと結局折り合いがつかず、原油生産を止めました。
この記事ではスーダンは中国に南スーダンへ圧力を掛けるよう要求したようですね。
賈慶林主席がスーダンのバシール大統領と会談に合わせ事件が引き起こされたのは確かでしょう。
Sudan urges China to exert pressure on South Sudan to reach oil deal
http://www.sudantribune.com/Sudan-urges-China-to-exert,41435
January 28, 2012 (ADDIS ABABA) –The Sudanese president Omer Hassan al-Bashir met today with the chairman of the National Committee of the Chinese People’s Political Consultative Conference Jia Qinglin and briefed him on the ongoing negotiations with the south regarding the oil dispute.・・・・・・・・・・・・・
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He called on China to pressure South Sudan and explained to Qinglin that there is danger surrounding Beijing’s investments in the country as a result of Juba’s move requiring action to protect its interests.
The state-run China National Petroleum Corporation (CNPC) has pumped billions of dollars into developing oilfields in Sudan, 80 percent of which lie in the south.
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中国:エチオピアにAU新施設 「アフリカへの贈り物」
http://mainichi.jp/select/world/news/20120130k0000m030023000c.html
中国政府が総工費2億ドル(約153億円)を拠出したアフリカ連合(AU)の新本部施設がエチオピアの首都アディスアベバに完成し、28日に落成式が開かれた。中国メディアが29日、伝えた。
新施設は2500人収容の会議場と20階建てのビルから成り、建築面積は約5万平方メートルと東京ドームがすっぽり入る。落成式には中国共産党ナンバー4の賈慶林全国政治協商会議主席が出席し、「(施設は)中国からアフリカへの贈り物」とあいさつした。・・・・・・・・・
http://mainichi.jp/select/world/news/20120130k0000m030025000c.html
中国四川省のチベット族居住区で、中国政府のチベット政策に抗議するデモ隊と治安部隊との衝突が拡大している。インド北部ダラムサラに拠点を置くチ ベット亡命政府によると、これまでに少なくとも6人が死亡、約60人が負傷した。米国は「重大な懸念」を表明。来月中旬の習近平国家副主席の訪米ではチ ベットを含む人権問題も焦点となりそうだ。
亡命政府によると、四川省甘孜(かんし)チベット族自治州炉霍(ろかく)県で23日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世のチベット帰還を 求めるデモ隊に治安部隊が発砲、3人が死亡した。隣の色達県でも24日、治安部隊の発砲で2人が死亡した。24日の発砲について国営新華社通信(英語版) は、デモ隊が警察の派出所を襲撃したため自衛で発砲したと伝えた。・・・・・・・・・
スーダンの水事情
(株)地球システム科学 上村三郎 (技術士:応用理学)
http://www.ess-jpn.co.jp/Column/Sudan/sudan014.html
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スーダンには大小さまざまなダムが建設されています。ただし、これらのダムの多くはワジ(涸川)に建設された 小規模ダムであり、目的も飲料水供給と灌漑が主体となっています。これに対して、現在青ナイル川、白ナイル川、アトバラ川及びナイル川本流に建設されてい る大規模ダムがスーダンには5基あります(表14-1参照)。これら5基の大規模ダムの型式は4基が重力式コンクリートとロックフィルの複合ダムで Roseiresダムのみがパットレス・ロックフィルの複合ダムとなっています。
表14-1のデータは様々な文献を調査し、「スーダンの水事情」のために作成したものです。通常、ダムの規模を示す指標としては有効貯水量を明記しなければなりませんが、検索した文献の値に大きな変動があったことから、表14-1には有効貯水量を除外しています。
この表からも明らかなように、スーダンの大規模ダムは青ナイル川に2基、白ナイル川に1基、アトバラ川に1 基、そしてナイル川本流に1基となっています。また、最も古いダムは1925年に建設されたSennarダムであり、このダムは主にエル・ゲジーラ州に広 がる広大な農地に灌漑用水を供給するために建設されたものです。また、最も新しいダムは、2009年に完成した、Meroweダムです。このダムはナイル 川本流に建設されたダムとしてはエジプトのアスワン・ハイダムに次ぐ大規模ダムです。
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Roseriesダムの発電能力は280MWであり、Meroweダムが完成するまではスーダンで最大規模の発電能力を維持してきました。
このダムの堤高は60m、堤長はスーダン最大の13,000mにもなります。2008年4月にスーダン政府は 中国水電力公社(CWE)と契約を結び、現在ダムの貯水量を2倍にするための「嵩上げプロジェクト」を実施しています。これはRoseriesダムの堆砂 量が急激に上昇していることから、ダムの嵩上げによって有効貯水量を確保するためです。
2009年11月25日に現地を訪問した宍戸JICAスーダン事務所長によれば、青ナイル州ではダムの嵩上げ工事のみならず、病院の建設も中国の援助に よって実施されており、そのために数多くの中国人が動員され、州内には中国語の看板が至るところに設置されているそうです。
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スーダン最大のMeroweダムは第四早瀬にダムサイトがあり、2004年に工事を開始し2009年3月に完成しました。僅か5年で大規模なダムを完成させたことに対して、多くの日本人は理解できないことでしょう。
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ダム建設費用の総額1,200百万ユーロの内、スーダン政府が400百万ユーロ(全体の33%)を負担しています。そして、最も注目されるのが中国の資金 です。中国は全体の20%に相当する240百万ユーロを中国輸出入銀行経由で支援しています。中国以外では全てアラブ関連基金となっています。
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実際の受注企業に着目すると、常連の中国国際水利電力公社がダム本体工事を、ダムの施工監理については何とド イツのコンサルティング会社が、そして発電機とタービンの納入と据付ではフランスの企業が堂々と受注しています。このようにヨーロッパの企業が経済制裁な どに臆することもなく、スーダンで大型案件を受注していたということは実に驚きです。
Meroweダムの建設によって、スーダン全体に安定した電力の供給が開始され、輸出できるほどの余剰電力が出てきています。このような大きなメリットが ある反面、このダムの建設によって55,000人から70,000人の住民の移転が発生したとの報告があります。この人数を多いと見るか少ないと見るかは 意見が大きく分かれると思いますが、確実なことは多くの住民は古来よりナイル川沿いの肥沃な地域で伝統的な農業を営んでいたにもかかわらず、政府から提供 された代替地が農業に不適であったことです。


by turusenba
懲りずにノートパソコンを買っ…